2007年7月 4日 (水)

世銀が中国の圧力に屈した訳

Financial Timesによると、世界銀行が中国政府の圧力に屈し、"Cost of Pollution in China"と題された報告書から中国の環境汚染に関する記述を大幅に削除していた。

世銀がこのようなことをした理由として、私は、世銀のビジネスに与える中国の影響が大きいからだと考える。つまり、外交上の配慮等が理由で削除した訳ではなく、世銀はこの件に関しては、まさしく中国に屈したのではないかということだ。

世銀とて、資金を集めた以上、積極的に運用する必要がある。開発援助の需要を発掘しなければならないというのは本末転倒な部分もあるが、より多くの貸し付けを行って、利子収入を得る必要があるのは事実だ。そういう意味において、中国は二つの意味合いを持っている。

一つは、ローンの借り手としてだ。急成長する中国への貸し付けなしに、世銀のビジネスの成長はない。(敢えてビジネスと言おう。)

もう一つの意味合いは、中国もまた、二国間開発援助の提供者だということだ。日本政府等からのODAを、積極的にアフリカでの資源外交に振り向けており、この面では世銀等の援助機関と競合している。援助機関が貸し付けに当って内政干渉とも取れる諸条件(Conditionality)を課すのに対し、中国の貸し付けはその戦略的な意味合いから、そう言った条件を課すことはない。それどころか、報道されている通り、紛争地帯への援助にも躊躇がない。

この二つの点は、中国の圧力に屈する大きな理由になりうると思う。そこまでして開発援助を増やす必要があるのか、世界銀行はその業務の性格の是非を問い直す必要があるだろう。

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2004年8月13日 (金)

日本人元銀行員、米で移民向け金融機関設立


日本人元銀行員、米で金融機関設立
移民の送金手数料減、途上国の起業家支援(産経ウェブ)

マイクロファイナンス、結構注目を集めるようになった。途上国自立のための貴重な仕組みだが、途上国に還流してからどう使われるかには影響力が及ばない。興味が起きそうで起きなさそうな・・・。

設立した金融機関というのが、こちら、MFIC.
http://www.mfi-corp.com/english/

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