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2014年6月21日 (土)

日本対ギリシャ 問題はパワープレーの前の遅い攻め

今回のサッカー・ワールドカップ日本戦で、パワープレーへの批判が多く出た事から、「パワープレー」という言葉がこれまでになく一般に広がったのではないだろうか。

ギリシャ戦を見ていて気付いた事を挙げると、確かに相手に引かれたギリシャ戦では、パワープレーが打開策の一つとして出て来るのは分からないでもないが、攻め方が悪いせいで引かれていることが見て非常によく分かった。

不意に日本ボールになって攻めようとする時、ギリシャ選手の多数が自陣に戻ってしまう前にも、日本のMFやDFは、ゆっくり前を向いて、横パスを入れながら、体制を整えようとしているのだ。そうしてギリシャが守りを固めるのを許している。まだギリシャに隙・スペースがあるうちに、駆け上がって行く選手が皆無だ。ドリブルなり、ワンツーパスを使って駆け上がるなり、隙をついてかき乱す動きがない。早く今攻めろ、と何度か思った。

この遅い攻めの結果、最後にパワープレーを選択するというのは本末転倒である。引かれた時に引き裂いて攻める力がないなら、何故引かれる前に相手の体勢を乱し、勝負をかけないのか。リスクを恐れ、チャンスを逃し、とりあえず「日本らしい」体勢を作ることに終始して膠着状態に陥る。

大久保のコメントが端的に表している。

大久保はワンチャンスを逃したと言われたが、後半のあの時間、殆どチャンスがなかったことが大問題で、その原因は消極的な中盤以下のパスワークにある。それにあのプレーでは、遠くから走ってきた大久保にパスをするのではなく、ゴール間近でトラップした内田がシュートした方が、得点の可能性が高かったと思う。内田は全般的には良いプレーをしていたと思うが、あそこでは嗅覚と勇気が足りなかった。練習通りにフォワードに落とすパスをしてしまったのだろう。大久保はむしろ、ミドルシュートを枠内に放って、あの時間帯で一人気を吐いた。

一方で、後半のパワープレーに抜擢された吉田はこうだ。正に本末転倒だ。

日本がサイドから馬鹿の一つ覚えのように放り込んだ、頭の高さのクロスボールは、悉くコースを読まれ、ギリシャ選手に押し返され、日本はチャンスを失った。あれはギリシャ選手の背の高さのせいだけではない。群がったところに放り込むだけの単調な攻めのせいだろう。グラウンダーのクロスも、少し短い距離を繋ぐボールも使われなかった。

こんなにつまらない試合はなかった。上手いか下手か以前に、どこにも勇気と戦略がなかった。監督だけが悪い訳ではない。勝てない「自分たちのサッカー」など要らない。勝てる「他人のサッカー」をやってみたらいい。

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